~切迫早産入院レポ①~
バースプラン?なにそれ美味しいの?
「バースプラン」ってご存じですか?
出産予定日や分娩スタイル、産後の過ごし方などを希望としてまとめて、産院と共有するもの。
エステや豪華なごはん、アロマにマッサージ…今は“理想のお産”に寄り添ってくれる産院もたくさんありますよね。
でも、私の出産はそんなキラキラしたイメージとは真逆でした。
名付けて——
「バースプラン?なにそれ美味しいの?出産」(笑)。
妊娠26週で切迫早産と診断され、なんと出産までに4つの病院を渡り歩くことになった私のリアルな出産体験を、前後編でお届けします。
※この記事はあくまで私個人の体験談です。妊娠・出産に関しては、必ず医療機関にご相談くださいね。
妊娠26週、いつもの健診がまさかの診断に
妊娠が順調に進んでいたある日、いつものようにクリニックで健診を受けていました。
診察が終わり、診察室を出る前にふと思い出して、「お腹がけっこう頻繁に張る気がして…」と先生に相談。
するとその場でモニターをつけて確認することに。
結果、数分おきにお腹が張っている状態が判明。
「これは切迫早産ですね。張り止めを処方しますので、自宅で絶対安静にしてくださいね。なるべく立たないように。」
まさか自分が“切迫早産”と診断されるなんて。
その日から、妊娠生活は一気に緊張感のあるものへと変わりました。

📝 切迫早産とは?
赤ちゃんにはまだお腹の中で育ってもらいたい時期なのに、早く産まれそうな兆候が出ている状態のこと。私の場合は「お腹の張りが頻繁にある」のが主な症状でした。
自宅安静1週間、そして人生初の救急車
薬を飲みつつ、家でできるだけ横になって過ごした1週間。
張りが落ち着いた気もしたけど、不安を抱えながら再診を受けました。
…が、状況は改善しておらず、先生から言われたのは、
「今の病院では対応できないので、早産にも対応できる大きな病院に転院しましょう。救急車を手配しますね!」
……え?救急車!?
自覚症状があまりなかった私は混乱しつつ、看護師さんと一緒に救急車へ。
仕事中の旦那に連絡すべきかも思いつかず、そのまま病院②へと転院することに。
※今思えば、救急搬送のときは家族に付き添ってもらった方がよかったです。転院先での説明時にも「ご家族を呼んでください」と言われました。
県立病院で5日間の入院、そして一時退院
転院先の病院②では、あらためて診察を受けました。
「うちの病院で経過を見ているぶんには、今の状態なら問題なし」とのことで、点滴も薬も使わず、経過観察のみで入院することに。
お産の兆候も無かったため、5日後に無事退院。
もともと私は実家への里帰り出産を予定していたため、主治医に相談したところ、意外にもあっさり「大丈夫ですよ〜」との返答。
切迫早産の診断を受けてから、「里帰りできないかも…」という不安が強かったので、これは本当にほっとしました。
いざ里帰り!…でもまさかの即入院
実家は隣の県で、新幹線で約50分。
帰省中はなるべく歩かずに済むよう、タクシー→新幹線→実家の車、というリレー形式でなんとか無事に到着しました。
が、安心もつかの間。
里帰り先の県立病院(病院③)での健診で言われたのは、
「うーん、この状態では入院ですね〜。」
帰省からわずか1週間後、再び入院生活がスタート。
それも、かなり安静度の高い入院生活でした。
動けない毎日。ベッドの上が私の世界に
病院③では、24時間張り止めの点滴。
トイレと洗面以外はずっとベッドの上。シャワーは3〜4日に1回、お腹の張りが落ち着いている時に限られました。

診察室への移動も車椅子。
他の切迫早産入院レポを読んでも、私のケースは**「かなり厳しめ」な管理**だったと思います。
とはいえ、この病院は元々出産予約をしていたところ。
「ここで産めるなら、入院も仕方ない」と思っていたのですが…
次回予告:まさかの3回目の転院、そして…
お腹の張りは治まらず、点滴の量もどんどん増やされていく日々。
そして、妊娠32週のある日、ついに先生からこう言われました。
「うちで対応できる点滴の上限を超えました。うちの小児科では赤ちゃんが見られないので、今すぐ転院です!」
まさかの3度目の転院、しかもまた救急車。
「私はいったい、どこで産むことになるの…?」
心も体も限界に近づいていきました。
👉 出産までの後半戦は、次回の【後編】で詳しく書いていきます。
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